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母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

記事提供: LITALICO(りたりこ)発達ナビ

不登校児が家にいるということ。それは私にとって、息の詰まる時間でもありました母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

不登校になり、自宅で過ごす子どもたち。

私の参加する親の会でもよく聞くのですが、彼らが自宅で過ごしていて辛かったことに「親がキレるのが怖かった」「親の機嫌が悪かったり、悲しまれたりした」という意見があるようです。

こうした子どもたちが1番望んでいることは、親は親で勝手に幸せになってくれること。テレビを見て笑っている姿でもいい、楽しそうに過ごしてくれるのが嬉しいのだと、私は思うのです。

そんな私も、娘が不登校になってからしばらくの間は、しょっちゅうキレていました。

そのたびに泣く娘を見ながら「これではいけないのに…」と、情けない気持ちでいっぱいだったのです。

私がどんなふうに、自分のイライラと向き合ってきたのか、ご紹介したいと思います。

また娘を叱ってしまった…もう同じことを繰り返さないために考えたこと母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186008131

そんなある日のことです。

私はまた些細なことで、娘にキレてしまいました。娘はポロポロと声も立てずに泣いています。

もう、こんな光景を見たくない!と思った私は、いつもと違う行動をとることを決意しました。

娘と話し合いながら、娘が泣くに至った出来事と自分のそのときの気持ちをメモ書きすることにしたのです。

その時の出来事を時系列に書いていきます。( )は私の気持ちです。

①娘が夕飯を残した

(悲しくなった)

②娘に「後で食べる?」と聞いたら「いらん」と言った

③1時間後、娘が「袋ラーメンあったっけ?」と探しに来た。自分では見つけられず、私が在宅仕事を中断して探してあげた

(なんで夕飯は食べないのにラーメンは食べるの?腹が立った)

④「ラーメン頼んだら作ってくれる?」と娘が言ったので、笑って「うん」と答えた。

(こんな夜中に何で作らなあかんの。仕事中だったのに腹が立った。でも耐えなければと、あえて笑った)

⑤「やっぱり冷凍スパゲティ食べる。気持ち悪いけど」と言われたとたん、ブチ切れした私。

(前もスパゲティ食べてほとんど残して気分が悪くなったくせに。そしてまた私が残飯処理をしなければならないのか!キレた。)

こうして文字に起こして、娘と話し合いながら自分の気持ちを丁寧に振り返ってみると、色々と見えてくるものがありました。

イライラの爆発は、自分の感情に気づかなかったことが原因だった母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

娘に対し、突然怒りを爆発させてしまう私ですが、子どもの頃は「いつもニコニコしてるね」「癒されるわ」と言われてきました。

だけど、心から笑っている訳ではなかったのです。

むしろ「嬉しい、楽しい」という感情が湧くことはめったになく、どちらかというと「悔しい、腹が立つ」というマイナスの感情の方が感じやすい性質です。

どういう表情をしたらいいのかわからないから、誰からも攻撃されないように笑顔を選んだだけなのです。

今回気付いたことですが、「もうダメ」とキレるまでに、途中で何度も怒りを感じているはずなのに、自分では見えていないというか、心にフタがされているような感じがするのです。

そうして怒りが心の中に積み重なり、何かのきっかけで溢れ出したときにキレてしまうのです。つまりキレたときには、すでに精神的には限界を迎えているのです。

母親から怒られることに対し、娘はどう思っているのだろう母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

自分の気持ちを振り返った後、私は娘の正直な気持ちも確かめることにしました。

私「怒られたら怖い?」

娘「うん、そりゃ怒られるのは怖い。特にママ怒るとむちゃむちゃ怖いから。」

私「他の人に怒られるのも怖い?」

娘「怖いに決まってるやん。ママはその場では怒らないのに、後でいきなり一気に怒りをぶつけてくるからびっくりする。例えば私が掃除手伝えなかった時でも『いいよいいよ』って言ったのに、後で急に怒りだすから『え!?』ってなる。

その場で怒っているなら言ってほしいし、本当の気持ちを話してほしい。今日なら、夕飯を残したときに『悲しかった』って話し合ったときに言ったやろ。それをその時に言ってほしい。そうしたらわかるし、びっくりしないし」

そうした娘の言葉に、私のどういう行動に違和感を抱いていたのか、そしてどうして欲しいのかという気持ちが分かり、話し合って良かったと思いました。

また、娘の言葉のおかげで自分のキレ方の癖に気づくことができたのです。

イライラすることは誰にでもある。だからこそ、大切にしたいのは…母親ゆえに見落としていた“私”の気持ち-不登校の娘に気づかされたこと

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娘のおかげで自分のキレ方に気づいた私は、「とにかく我慢しないように心がけよう」と決めました。

ちょっとムッとしたとき、「あれ、私怒ってる?それとも疲れてる?」と自分に問いかけるようにしたのです。

そして、無理している自分に気づいたらできるだけ休むようにしました。合わせて、娘に正直に「いま機嫌が悪い」と申告するように。そうすると、娘もいろいろと推測して胸を傷めることが減ったようです。

こうして私がキレることも、少しずつですが減っていきました。

もしキレてしまっても、後で必ず娘に謝るようにしました。

すると娘も、「ママも人間だもんね。しょうがないね」と許してくれるようになっていったのです。

しんどい子育てをしていると、自分の感情を後回しにし、疲れを溜め込むことが多いと思います。

ときには自分の気持ちに目を向け、自分に優しくしてあげる時間を持てたらいいですね。

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