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「和」に興味がある子どもにオススメ!親子で坐禅体験してきました

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現在小学三年生の我が子、今「和」の体験に興味があります。これまで、近所のお茶の先生が開催された「茶道」体験や、国立能楽堂で「能」を舞うワークショップに参加しました。ほんの数時間でも、普段ご縁のない世界に触れることは、子どもの心に予想以上に大きな体験、知識になるのだなと痛感しています。茶道体験のあとは、畳の歩き方、お茶碗の持ち方、掛け軸、生け花への興味がわきましたし、能体験の後は、扇子の持ち方を一人で練習するなど、どちらも行かせてよかったなあと思う体験でした。

そして次に選んだのは坐禅。親子で坐禅体験に参加してきました。

■親子で坐禅体験

親子体験イベントを開催しているGifte!さんの「一日一休さん!ZEN Kids体験」に参加したのは2017年1月。東京都江東区の清澄庭園の涼亭にて行われ、参加費用は親子で5,000円でした。講師は曹洞宗観音寺にて得度されたという、一般社団法人禅トレプレナー協会理事の元吉崇夫先生です。
https://gifte.jp/culture/zazen

最初は子どもにもわかりやすい紙芝居仕立てで、坐禅のお話です。

「坐禅って、したことある?」「坐禅は、気持ちを落ち着かせるための時間、みんなの心はどこにあると思う?」といった質問。さらに子どもには少し難しかったようですが「丹田」という言葉の説明がありました。丹田はお腹のヘソの下あたりに位置するそうです。お腹に力をいれることの意味や、呼吸の大切さなどのお話がありました。キッズ向けの禅問答になっているので、子どもたちも積極的に手をあげて答えていました。

そしていよいよ親子での坐禅です。
まずは「坐禅体験1」、何も準備せずに5分の只管打坐(ただ座って坐禅をすること)という坐禅の時間です。本当に、ただ静かに座っているだけです。終わった後は「どうだった? 長く感じた? 短く感じた?」と先生から質問を受けました。親子ともにそれぞれの感覚がありました。

次は「坐禅体験2」調身 調息 調心(姿勢を整え、呼吸を整えると、心が整う)。正しい姿勢などの指導を受け、10分の坐禅をしました。終わった後にまた先生から「今度はどうだった?」と質問。姿勢・呼吸を意識することにより、前回とは違う感覚になる人が多かったようです。

そして休憩をはさみ、「坐禅体験3」、坐禅とは、自分と向き合う時間であること、誰もが、人生の中の主役なんだよというお話でした。「今日の主人公は誰だと思う?」との先生の質問に、先生を指差す子どももいましたが、「自分が主人公だよ」というメッセージをいただきました。「おうちでもやってみてね」ということで、全ての体験は終了しました。

数回にわけてだんだんに慣らしていきましたので、小学1年生から4年生くらいまでのお子さんでも、飽きることなく集中して座っていられました。「足がしびれたりして、親の私の方が気が散ってしまったらどうしよう」などと思っていましたが、普段喧噪の中に暮らしている身にとっては、澄んだ気持ちで池の鳥をぼんやり見られた時間は、短いながらもとても心は穏やかでした。

■教科書や塾では得られないものだった

たった数時間、一回の体験で「禅」の意味が、「坐禅」のすべてがわかるはずもありません。しかし坐禅体験には教科書や塾では得られない時間が確かにありました。「無」になるなんて坐禅経験を重ねた大人でも難しい。その5分、10分に子どもたちの頭の中にはどんな考えが浮かんでいたのでしょう。

娘に感想を聞いてみたら「先生の言う通りに、半分目を明ける感じで、半眼(はんがん)にしたら、ぼやけてふわーっとした感じになれた」と言っていました(半眼とは目を半分ほど開くこと、わかりやすいのは仏像様の目でしょうか)。

肉眼と心眼という言葉がありますが、これらの言葉には、外のことばかり肉眼で見つめないで、内側も心眼で見ましょう、というメッセージが込められているそうです。「そうはいっても、無にはなかなかなれませんよね」「それでいいんです。浮かんできた考えを、(頭の)ドアをあけて、そっと出せばいいのです」と先生。深い! 日頃小さな悩みに胸を痛めている子どもたちにも、一つの考え方として「あ! そうか」という瞬間があったのではないでしょうか。

娘は帰宅したあとも、一人で足を組み、お腹の丹田の前で手を組んで、坐禅の練習をしていました。とてもいい経験でした。

文・yuki