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『置かれた場所で咲きなさい』にはママに知ってほしい育児のヒントがたくさんありました

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ベストセラーとなった『置かれた場所で咲きなさい』の著者・渡辺和子さんが、2016年12月30日にお亡くなりになりました。

9歳の時に2.26事件に遭遇。陸軍教育総監だった父を、目の前で殺害されるという経験をした渡辺さん。

29歳の時に修道女会に入会し、36歳という若さでノートルダム清心女子大学の学長に就任。1990年からは同学校の理事長に就任し、亡くなる3ヵ月前まで講義に立っていたそうです。数ある著書の中でも2012年に発売された『置かれた場所で咲きなさい』は、世代問わず幅広い世代の方に読まれ、ベストセラーとなった一冊です。筆者がこの本を最初に手にしたのは、まだ親になる前でした。「ネガティブな思考を変えていこう」という気持ちで読んだように記憶しています。

今回、渡辺さんの訃報を聞き、改めて本を手にとってみました。母親になってから改めて読み返すと、この本の中には「子育てをしていく中でのヒント」がたくさん詰まっていることに気が付きました。

赤ちゃんを卒業し、自我が芽生えてきた娘に対して、親として正しいことを教えてあげられているだろうか。

どういう親が正しいのか?

 

『置かれた場所で咲きなさい』の中に、日々葛藤していることの解決のヒントをたくさん発見することができます。

この本を読んで印象的だった言葉。

子どもは親や教師の「いう通り」にはならないが、「する通り」になる。

親になって3年弱、まだまだ、親初心者マークの筆者ですが、この言葉を見てハッとしました。

「ダメだよ!」「やめて~!」

3歳になろうとする娘に、一日数回は発する言葉です。

「なんで、ダメと言ってるのにするの!?」

こんな言葉ばかりを発してしまう自分に落ち込んだり、言っても言ってもやめてくれない娘にイライラすることも少なくない日々。「どうしたら良いんだろう」と落ち込むことや、その反面、教えていなくても、親を見て覚えたような娘の行動を発見することもあります。

マンションのエントランスで人とすれ違う時、娘は必ず「こんにちは~!」と挨拶をします。

これは教えたわけではなく、私の行動を見て自然とマネていたんです。そんなことに気付いたのも、つい最近。

「こういう時はこうするんだよ」と伝えるより、親の行動を見て、子どもはそれを自然に身に着けていくものなんですね。

「親の価値観が子どもの価値観を作る」というページでは、このように書かれています。

『3歳ぐらいの子どもを連れた母親が、水道工事をしている人たちのそばを通りながら語って聞かせています。
「おじさんたちが、こうして働いていてくださるおかげで、坊やはおいしいお水が飲めるのよ。ありがとうといって通りましょうね」
同じところを、これまた幼い子を連れた別の母親が通りかかります。子どもに向かっていいました。「坊やも勉強しないと、こういうお仕事をしないといけなくなるのよ」
価値観はこのようにして、親から子どもに伝えられることがあるのです』(参照:『置かれた場所で咲きなさい』P47)

日々の何気ない一言、行動を子どもは本当によく見ています。そして、ものすごい早さで吸収していきます。

親だからといって、100%完璧な人間になることは不可能です。しかし「お手本」になるために意識することはできる。

 

まだ、この本を読んだことがない方も、以前読んだことがある方も、親目線でこの一冊を読むと、新たな発見があるかもしれませんよ。

渡辺和子さんのご冥福をお祈りします。

『置かれた場所で咲きなさい』

著者:渡辺和子
出版社:幻冬舎

 

文・鈴木じゅん子