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ウチのおばあちゃんが追突事故!そのとき家族は…

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ここ最近毎日のようにニュースで流れる高齢者ドライバーの運転事故、被害にあわれた方にはお悔やみを申し上げます。同時に、加害者になってしまわれた高齢者の方と、そのご家族の気持ち…ヒトゴトではないように感じます。そんな社会問題にもなっている「高齢者と運転」、実際に加害者となってしまった私の祖母のお話です。

■離れているから…当時の家族のキモチ

私の祖母は、地方での一人暮らし。過疎化の影響でどんどん店の数が減っていき、大型のスーパーへはバスを乗り継いで30分の距離…。しかもバスは1日に限られた数しか走っていません。一人で生活するには車が必須。離れて暮らす私たち家族は、高齢での運転は危ないと分かっていながらも、実際にそばで手助けしてあげることができない以上、そこまで口うるさく言えませんでした。できることといえば、こまめに連絡をして状況を確認することくらい。電話口ではいつも楽しそうに暮らしている祖母に、すっかり安心しきっていました。

■起こってしまった追突事故、判明した意外な事実

それは、いつもの慣れた道で起こりました。田舎で車の数もそれほど多くない、自宅のすぐそばの交差点で、祖母はブレーキとアクセルを踏み間違えて追突事故を起こしました…。相手の方に大した被害はなかったのが幸いでしたが、祖母は入院。慌てて駆け付けた私たちに、祖母から意外な事実を知らされます。

実は事故は今回が初めてではないということ。人身事故こそありませんでしたが、壁や電柱への軽い衝突事故は何度か起こしていたのです…。

■なぜ祖母は言わなかったのか

祖母は教えてくれなかったのではない、言えなかったのだと知ります。「言えば遠く離れた家族に心配をかけるし、実際に車がないと生活できない。自分が一人でも元気に暮らしていることが、何よりの家族孝行だ! 事故なんてたまたま、運が悪かっただけ」…そう思っていたのでしょう。若いころのように運転ができなくなってきている自分の現状と向き合うよりも、家族に迷惑をかけないことを優先してしまったことによって起こった事故でした。

結局祖母は免許を返還し、自活する手段がなくなってしまい、グループホームへ入居をするようになり、4年前に亡くなりました。あのとき、もっと気にかけてあげていれば…寄り添って自分にできることを探してあげていれば…言い出したらキリがありませんが、私は今でも祖母のことを思い出すたびに胸が痛くなります。

今後さらに高齢化が進む中で「車がなくても高齢者が安心して暮らせる社会」に少しでも近づいてくれることを、心から望みます。