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5分で泣ける!15分で読める!「うるうる」と「ほっこり」が詰まった『おかあさんとあたし。』がおススメ

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読書の秋といっても、育児に追われるママたちは「ゆっくり本を読む」なんて贅沢な時間はなかなかもてませんよね。分厚い単行本を手に取ろうとも、家事育児の合間に読む本はしっかりと読み切ることができず、結局読まなくなってしまったり……。

今回紹介する『おかあさんとあたし。』の最大のミリョクは、なんといってもその読みやすさ! コミックエッセイになっているのでスラスラと読めるのですが、驚くのは読み終えた後の満足感です。何時間もかけて読み終えたあの充実感が、たった15分で味わえます。筆者は「いい本に出会えたな……」と心から思えました。

ページに込められた『おかあさんとあたし。』の一瞬に笑いと涙

この本のミリョクのもうひとつは、イラストのかわいらしさです。誰もが「あたし」を自分に置き換え、「おかあさん」を自分の母親に置き換えることができる素朴なイラストが、心をほっこりさせてくれます。ページをめくりながら、幼かった頃の「あたし」が過ごした「おかあさん」との日々に、あっという間にタイムスリップしてしまい、アルバムをめくっているかのような感覚になります。この本には、つい忘れていたけれど、忘れたくない一瞬がたくさん詰まっているのです。

思い出の中に込められた「あたし」だった頃の気持ち…

可愛いイラストと一緒に書かれた作者の文章に、ハッとさせられます。

キモチの矢印は いつも、

おかあさんに 向かってた。

「おかあさんがどう思うか」、が軸になっていた まいにち。

だから、

怒られても ほめられても、

そのことで 頭がいっぱいに なってた。(本文より)

自分が幼かった頃、世界の中心は「おかあさん」であったこと。そして、今、自分が「おかあさん」になってみて、きっと子どもたちも毎日私の顔を思い浮かべているのかもしれないということ。それだけ「おかあさん」は特別であり、かけがえのない存在だということを思い出させてくれます。私にとっての「おかあさん」も、子どもたちにとっての「おかあさん」である私も。

「あたし」の立場からでも、「おかあさん」の立場からでも楽しめ、素敵な時間をありがとう! と感謝したくなります。「あたし」だった頃の「おかあさん」との時間はもう戻ってはきませんが、「おかあさん」になった今、子どもたちとの時間はこれからいくらでも作っていけます。

いつか、子どもたちが大きくなってこの本を読んだとき、「おかあさんとこんなふうに過ごしたな……」と思ってもらえるよう、また明日から「おかあさん」をがんばろう! と力が湧いてくるのでした。

『おかあさんとあたし。』■画像をクリックして、詳細ページへ

出版社: 大和書房 (2000/11)

ムラマツ エリコ (著), なかがわ みどり (著)