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元旦、年賀状をポストから取ってくるよう幼稚園児に頼んだら

早いもので、もう年賀状発売の季節がやってきました。年賀状といえば思い出すわが娘のエピソードがあります。それは娘が幼稚園の年中さんのお正月でした。

元旦、リビングにいた娘に「年賀状届いてるかも。取ってきてくれる?」と言ってみました。前年までは私が取りに行っていたのですが、いろいろ頼めるようになっていましたし、そろそろいけるかもと思い、何気なく頼んでみたのでした。

娘「年賀状!? どこに?」
私「あ、ポストに」
娘「え!こんなカッコでとりにいっていいの?パジャマだけど……」

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当時住んでいた家はメゾネットタイプで、リビングは二階、玄関は階段を降りて一階にありました。

私「いいよいいよ。だってすぐそこじゃん」
娘「えーー!ムリだよ、こんな格好で、いいの?ほんとにいいの!?」
私「いいっていいって、さっと取ってくれば、誰も見てないよ!」
娘「……わかった!いってくる!」

すごい決意で、娘が階段を下りていきました。

私「うん、おねがいー!」

私は二階にいたまま返事をしました。

■娘が戻ってこない…!

3分くらい経ちました。娘、帰ってきません。

私「まさか玄関前でさらわれた? ありえないよね(笑)。にしても、遅すぎじゃない?」
夫「だよね。……ん? もしかして」
私「もしかして?」
夫「あいつ……」

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と言って夫は一階に降りていき、玄関から外へ出ていきました。

また2分くらい経ちました。

私「??? 誰も帰ってこない?」

私は玄関に下りましたが、そこには二人の姿はありませんでした。

どういうこと?

■確かにそうは言ったけど

しばらくして、二人が息を切らして戻ってきました。

なんと娘は、パジャマのまま、近所のコンビニ前の赤いポストまで、年賀状を取りに行っていたのでした……!

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娘「どうやってとりだすのかなあって、かんがえてたの」

私「……取り出せるわけないし!っていうか、みんなの年賀状そこに届かないし!」

娘「なんだー、はやくいってよ。ポストっていったじゃん!」

私「……はあー」

元旦の町をパジャマで駆け抜けた娘。さらにはその姿でポストに手をつっこんでいた娘。そしてポストといえば、と赤いポストを連想してすぐに追いかけた夫。

私にはありえない発想でしたが、今となっては懐かしい思い出です。

 

文・武木 芽衣 イラスト・天城ヨリ子