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最新作『いのちのはな』のテーマは「生きるって、どんなこと?」絵本作家のぶみさんに聞きました

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これまでに170冊を超える絵本を出版し『ママがおばけになっちゃった! 』や『ぼく、仮面ライダーになる!』、『ママのスマホになりたい』など子どもから大人まで楽しめる作品を数多く手がけてきた絵本作家・のぶみさん。

今回は累計53万部を売り上げる大ベストセラー「ママがおばけになっちゃった」シリーズを超える?!のぶみさん自己最高評価がついた最新作『いのちのはな』について、いろいろとお話を伺ってきました。

■チューリップのプーがぜんぶ教えてくれる”いちばん大切な「いのち」のお話”

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―今回の新作『いのちのはな』は、どのようなお話なのでしょうか?

この絵本のテーマは「生きるって、どんなこと?」。チューリップの球根である主人公のプーがいくつもの困難を乗り越えてキレイな花を咲かせるために、懸命に生きようとする話です。人生は大変なことも多いけれど、辛いことを頑張って乗り越えていったら「生きててよかった」と思える瞬間が必ずくると思うんです。だからどんなに辛いことが続いても、最後まで諦めない強さをもっていてほしい。そんな思いを絵本にしたのが、この『いのちのはな』です。

―『いのちのはな』は、「人生」を花にたとえたお話なのですね。

そうです。物語の中では、励ましてくれる友達がいたり、必死に頑張っているプーを笑い、意地悪なことを言ったりしてくる友達も登場します。人生ってそういうものですよね。でも意地悪なことを言ってくる友達のおかげで「あきらめない心」が育つ。励まし支えてくれる人がいるから、さらに頑張れる。まわりの人に影響を受けながら、人は成長していくことができると思うんです。

■大変な事を乗り越えるために生きている

―この絵本の主人公のモデルになった”人物”はいますか?

実はこの絵本は、僕自身の人生をヒントに描いたものなんです。僕は小学生の時にひどいイジメに遭い、一時期は引きこもりになった時期もありましたし、保育の専門学校で出会った今の奥さんを振り向かせるために絵本を描き始めて、絵本作家としてデビューしたものの、7年間も売れなかった時期を過ごすなど、僕の人生は決して楽なことばかりではありませんでした。けれど、大変なことほど頑張って乗り越えられた時には幸せを感じられるし、人生はその繰り返しだと思うんです。人は、大変な事を乗り越えるために生きていると思う。たとえどんなに辛いことがあっても、逃げずに立ち向かう強さも必要なんだと思います。

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この絵本を読む際のポイントはありますか?

この絵本を読む時は、裏表紙まで全部見て欲しいと思います。全てのページに僕の思いをたっぷり詰め込んでありますから。またお子さんに読み聞かせるだけでなく、ママがひとりの時間にじっくりと読んでもいいと思う。その際も黙読ではなく、ぜひ声に出して読んでみてください。絵本って、声に出すとものすごい力を発揮するんですよ。この絵本は、大変なことがたくさんあった人ほど泣く絵本。子どもから大人までたくさんの人に読んでもらいたいです。

―大人が読んでも楽しめる素敵な絵本ですね。 この絵本は、今までに出版された作品の中でいちばん思い入れがあるとお聞きしたのですが?

はい、そうです。僕は講演会などを利用してラフ画(鉛筆画)の状態の作品をファンの方に読み聞かせてきました。反応をみて、ダメだと思ったところは何度も何度も修正を加えています。『ママがおばけになっちゃった!』は1000回。『いのちのはな』は3000人に読み聞かせをして、3000回描き直しました。こんなに描き直した絵本は初めてで、ラフ画はもうボロボロ。だけど、それだけ一番思い入れのある作品に仕上がりました。

『ママがおばけになっちゃった!』が95点としたら、『さよならママがおばけになっちゃった!』が97点。そして、最新作『いのちのはな』は98点。この絵本で今までの自分を超えられた気がしています。

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ファンの方たちとともに作りあげた渾身の一冊ですね。ますますこの絵本の発売が楽しみになりました。 最後に、読者のみなさんへのメッセージをお願いします。

人生って大変ですよね。でも、大変なことから目を背けないで立ち向かうと大きな幸せを感じられるはず。この絵本は「あきらめない心」を育てる魔法の絵本として、たくさんの人の思いが詰まった作品に仕上がっています。この絵本が、一生懸命がんばって生きている人たちに届きますように。そして、どうかこの絵本が広まり、今、大変な人が「まだ生きよう」と思えますように……。

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この他にも先輩の絵本作家さんからのバトンを受け継ぎ、たくさんの人に喜んでもらえるような絵本を描き続けていきたいという熱い思いを語っていたのぶみさん。「常に絵本のことばかり考えている」「僕の絵本でみんなを幸せにしたい」と話すのぶみさんからは、絵本に対する並々ならぬ情熱が伝わってきました。

のぶみさんがこれまでの作品の中で最高と語る『いのちのはな』。彼自身の人生とすべての思いが詰まったこの一冊は、きっとたくさんの人の心に響くものとなるでしょう。ぜひこの絵本を読んで、”生きることの大切さ”を実感していただければと思います。
取材・文/赤石 みお

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▼のぶみさんがママスタのためにイラストを描いてくださいました!

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■いのちのはな

作/のぶみ

本体定価 :1200円(税別)

発 売:11月9日(水)予定

公式サイト:http://www.kadokawa.co.jp/sp/inochinohana/

公式インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/inochinohana/

〜あらすじ〜

おかあさんからチューリップの球根をもらったかんたろう。ところが次の日からなんと病気に! 水がもらえないプーは花を咲かせることができるのでしょうか? のぶみ自身の人生とすべての思いが詰まった渾身の一冊!