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子どもが大きく成長!キッズフリマはリアルお店屋さんごっこ

公園やお出かけ先などで出くわす、フリーマーケット。子ども服やおもちゃなども売っているため、眺めるだけのつもりがつい購入してしまうことも……。一方で出店経験のあるママならご存知でしょうが、家の中にある余計なものが整理できる上にお店屋さんごっこみたいで楽しい! 買うほうも売るほうもワクワクなのがフリマですね。

じつは最近大きな注目を集めているのが、子どもによる子どものためのフリマ「キッズフリーマーケット」。

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本物のお金を使うことで身につく、金銭感覚

子どもたちがよくやるお店屋さんごっこ、それをリアルにしたのがキッズフリマです。「キッザニア」のような職業体験施設でも体験できますが、大きく違うのは「本物」のお金をやり取りすること。

「お金の話をあからさまにするのはタブー」。日本にはそんな風潮がありますが、実際のところ物やサービスを入手して生活するためにはかかせないのがお金です。実際にお金を使って物を購入することで、お金についての知識やつきあい方を身につけてもらおうというのがその目的。

ちなみに小学生でお小遣いをもらっている子は、低学年〜高学年ともに平均73%。「月に一度もらう」子の最頻値(もっとも多い額)は、こちらも学年問わず500円。これが中学生になると1000円に、高校生になると5000円に上がっていきます(2015年度「子どものくらしとお金に関する調査」金融広報中央委員会によるアンケート結果より)。

とはいえ500円では子どもに人気の漫画雑誌でさえ、買えるか買えないかの金額。「金銭感覚を身につけてほしい」という思いで渡しているママも多いと思いますが、実際のところあまり役立っていないような気も……?

キッズフリマでは値段つけの上限が500円。もちろんそれより安いものもたくさん販売されているので、「いくら使ったから、残りはいくら」と、より頭を働かせて使うことができるわけです。

保護者入場禁止だから、子どもの自主性が育つ

フリマなので、販売されるのは基本「自分に必要がなくなったもの」です。自分はいらないけれど、ほしい人がいるのなら譲る。物を大切にするリサイクル教育にもつながるわけですね。必然的におもちゃや本、DVDやゲームなどが多くなるようです。ただし、壊れているものはNG。

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また、最大の特徴といえるのが「保護者は入場禁止」ということ! 会場に入れるのは小学生以下、出店できるのは小学3年生以上となっています。保護者は会場の外側から見守るのみ。ただし、準備や開催中、後片づけなどは主催団体である「NPO法人キッズフリマ」スタッフの方々がお手伝いをしてくれるそう。

とはいえ、ずっとスタッフの方々に頼りっぱなしではいられません。状況に合わせて、自分で考え自主的に行動していかなくてはいけない。最初は恥ずかしがって「いらっしゃいませ」が言えなかった子も、このままではお客さんがやってこない→売り上げがないことに気づき、コミュニケーションに前向きになっていくようです。

フリマ開催中には売上表を、終了後には収支バランスシートを制作するそうです。出店料は300円なので、最初はマイナス300円からのスタート。シートに記入しながら最終的にいくら利益が出たのかを考えることで、自然と商売の仕組みがわかるようになっています。

子どもにとって、楽しみながらたくさんのことが学べそうなキッズフリマ。

未就学児でも入場は可能ですが、「うちの子、まだお金を使うことができないかも」とドキドキするママもいますよね。でも多くの場合は会場内のお兄ちゃんお姉ちゃんたちが「そのお金だと買えないよ」と教えてくれたり「忘れ物だよ!」など、フォローしてくれるようですよ。未就学児〜低学年の場合、所持金の上限は100円となっているそう。親は一緒について回ることはできませんが、その分子どもの自主性や「買い物ができた!」という達成感を引き出すことにもつながりそうですね。

月に数回、現在は東京都を中心に開かれています。今後のスケジュールや参加方法、注意事項などを知りたい方はこちらをチェックしてみてください!

MOTTAINAIキッズフリーマーケット|東京リサイクル運動市民の会

文・鈴木麻子

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