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2泊3日の東南アジア旅行、まさかのデング熱に

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近年日本でも感染拡大が懸念されているデング熱。実は以前、筆者も東南アジアに旅行中にかかったことがあります。発熱に嘔吐、頭痛、腹痛、倦怠感…夏休みの思い出をすべて奪われた苦しい体験でした。ここではその体験談を綴りたいと思います。

初日に感染か?友達と同時に自覚症状が

出版社に勤めていた頃、夏休みを利用して生まれて初めてのアジアビーチリゾート、バリ島に行くことにした筆者。友達と2人で歴史的な寺院やローカルマーケットを巡り、2泊3日の短い日程ながらたっぷり満喫することができました。しかし最大の目玉は最終日のエステ。花びらの浮かぶバスやアロママッサージ、美容食が堪能できる1万円近いコースです。めったにそういうチャンスがなかった私と友達は、テンションも高く、待ち時間にはバスローブを身にまとってプールサイドで日光浴を楽しんでいました。

ところが30分ほど経った頃、寒気を感じるようになりました。9月のバリ島は気温30度。にも関わらず、気がつくと友達もブルブル震えています。明らかに身体がおかしいと気づいたものの、もうすぐ帰りのフライトの時間。疲れが出ただけだろうと自分たちに言い聞かせながら、エステを終えて空港へ向かいました。

そして飛行機に乗った後、急激に体調が悪化。私は席で熱にうなされ、ほぼ記憶がありません。後で聞いたのですが、吐き気をもよおした友人はトイレに立った際にぶっ倒れ、インドネシア人のおじさまCAに抱きかかえられていたそうです。「神様に見えた」と、後日遠い目をしながら話してくれました。私の席は隣だったにも関わらず、意識がほぼなかったため気づくことができませんでした。

成田空港で即検疫所へ、「デング熱」と診断

東京に降り立つと、フラフラの私達は空港職員に促されて検疫所へ。風邪か何かだと思い込んでいたのですが、そこで初めて「デング熱ですね」と言われ、事の重大さを知りました。潜伏期間があるということだったので、おそらく現地入りした直後に感染したのではないかと思います。当時はまだデング熱の存在を知る人は身近におらず、私達もこの時初めて知りました。

友達は休みを取ることを周囲に伝えた際、病名をまちがえられて「グデングデン病」と言われていたそうです。幸い私は最悪の状態を脱したのが早かったため、仕事を病欠せずになんとか持ちこたえていました。

現在は多くの対策法が広まっていると思います。みなさん、くれぐれも気を付けて楽しい夏を過ごしてください。海外に行かれる際は、外務省のサイトなどで感染症情報のチェックをおすすめします。