「もしかして、うちの子?」悩む前に知っておきたい「ADHD」のこと

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テレビなどでよく目にするようになった、「子どものADHD」という言葉。「授業中にどこかに行っちゃう子どもとか?」などぼんやりイメージはわくものの、「詳しいことはわからない」というママがほとんどなのでは?
ADHDの有病率は、子どもの約5%、成人の約2.5%といわれています(DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアルより)。つまり30人の児童がいるクラスなら、1人か2人はいるという計算。決して珍しいことではないんですね。一般的に男子は8歳以前に診断されることが多いけれど、女子は12歳頃とやや遅めとか。
言われてみれば、せわしなく動いて先生の話を聞いていない○○くん、授業中ずっとぼんやりしている○○ちゃん…教室をのぞくと「あれ? どうしたのかな?」と気になる子って、たしかにいる。元気がありあまるお子さんを持つママであれば「もしやうちの子も?」と、ちょっと不安に思うところでもありますよね。

じっと座っていられない子・ボーッと外ばかり眺めている子…授業参観でドッキリ

ADHDとは、日本語に訳すと「注意欠如・多動症/多動性障害」。「注意力がなくて、よく動く」…えっ? それって、元気な子どもそのものでは? そう、それだけなら、何も心配いらないんです。でもあまりにその傾向が強く、家族や学校の先生やお友だち・そして何よりも本人までもが悩んでいるとしたら?

ADHDの特徴的な症状は、「多動性」「衝動性」「不注意」。そうした特徴は家庭でもみられますが、より際立つのが他の子どもたちと比較のしやすい学校。授業参観に行って、こんな「ドキッ」とした経験はないですか?

じっと着席していられず、座っていても常に身体のどこかを動かしている子。どんなに注意されてもおしゃべりがやめられない…これは「多動性」の特徴。

「衝動性」が表れるのは、勝手に話し出して他の子への質問に答えてしまう、順番が待てず列に割り込むなどの行動。ささいなことで大声を出したり暴れたりするため、「乱暴な子」というレッテルを貼られがち。

「多動性」「衝動性」に比べ、本人だけが困ることが多いので気づかれにくいのが「不注意」。忘れ物やなくし物はしょっちゅう、勉強では、テストの名前の書き忘れや回答欄の間違いなど、単純なケアレスミスを連発したりします。

どの症状が強く出ているかはそれぞれですが、まわりのお友だちとうまくいかず、勉強が遅れがちになることも多いよう。そんな状態が続くと「どうしてこんな簡単なことができないの?!」「なんでみんなと同じことがやれないの?!」と、ついママもきつく叱ってしまいますよね。その結果、「どうせ、僕なんて…」、「またやっちゃった…」など、子どもはますます不安感・劣等感を抱えてしまうのです。
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まずはお子さんのADHDの可能性をチェックしてみよう

思い当たる特徴があったのなら、まずは簡単なチェックをしてみましょう。半年以上に渡って次のような行動が目立つかチェックをしてください。
※下のチェックリストの画像をクリックすると実際にチェックができます
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これらはADHDで見られる「特徴」です。多く当てはまったからといってお子さんが直ちにADHDであるというわけではありません。
また、このチェックツールはインターネット上での質問と回答という限られた環境の中で、ADHDの可能性の有無を示唆する目的で作成されたものです。直接面談を含む医師による診断を、代用するものではありません。このチェックツールの結果の如何にかかわらず不安がある場合には、専門の医師に相談されることをおすすめします。

重要なのは理解とサポート。本人はもちろん、ママも心が軽くなる

チェックリストから「もしかして…」という疑いが濃厚になってしまったら。「育て方が悪かったのかも」と、自分を責めてしまうママもいます。でもADHDはしつけや育て方が原因ではありません。子どもの性格や気質に根ざすものでもなく、ドパミンという脳内の情報伝達物質の作用が不足気味であることが、ADHDの原因とされています。
それまで「どうしてうちの子は…」と悩んでいたママは、原因がわかったことで気が楽になることも。いずれにしてもADHDは、適切に対処することで改善していけます。落ち込んでしまう気持ちを切り替えて、前向きに改善法を考えていきましょう。

ADHDの症状を改善していくためのスタートは、その子に合った環境作り。家族や学校など、まわりの理解と適切なサポートが欠かせません。ただ、実はADHDは専門医でもさまざまな情報を総合しなければ判断が難しい病気。きちんとした効果を望むのなら、病院で相談するなど専門家からの情報を得ることが大前提です。

ひとりで悩みを抱える前に、まずは専門家に相談しよう

ADHD3ADHDについての正しい知識を得るためには、まずは専門医に相談することが大切。近所で専門医を探すのなら、ぜひ啓発サイトの【ADHDナビ】をのぞいてみて。日本全国を対象に、最寄りの病院を手軽に検索できるツールが整っています。

【ADHDナビ】は専門家の先生や団体が監修・協力しているサイトで、ADHDの特徴についての詳しい説明はもちろん、ADHDの子どもを持つママの体験談なども掲載されているので、参考にしてください。ADHDを正しく理解するための小冊子3冊(解説用・学校関係者用・保護者向けQ&A)もダウンロードできるので、より適切なサポートをしてあげるのに役立ちます。

「もしかして?」と少しでも気になることがあるママは、ぜひ一度サイトをチェックしてみて。お子さんが適切な診断を受けるための、大きな一歩となるはずです。

啓発サイト:ADHDナビ
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