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誘拐事件で通学路が恐怖に。親が子どもに教える「具体的な安心」とは?

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現在小学校三年生の娘が一年生になったばかりの2014年、2005年に起きた栃木小1女児殺害事件の容疑者が逮捕されました。学校から子どもたちに不審者についての説明があったようで、私も娘にたびたび「気をつけなさい」と言っていました。

しかし当時娘はやっと一人で登下校するようになった時期。気がつくと娘の中で「通学路って怖い!」という不安が芽生えてしまいました。

■不審者への不安感は漠然としている

それからというもの娘にとっては、スモークを貼った車や徐行運転の車、マスクの男の人(※たぶん花粉症対策で)など、すべてが不審なものに見えてしまうように。「今日おじいさんに話しかけられた」「中学生にかわいいねと話しかけられた」という報告までしてくるようになりました。「心配しすぎ!」とは一応言ってみるのですが、子供にとっては悪い人といい人の区別が難しいようです。実際に、優しそうなおじさんが4歳児を連れ出して勝手にオムツを代える、中学生による幼児へのイタズラといったニュースも流れてきますので、親としてどう説明したらいいものか、頭を悩ませています。

■気をつけるポイント

多くの小学校では、警察からの指導で「イカのおすし」を習います。
イカ‥いかない
(知らない人についていかない・危ない所に行かない)

の‥のらない
(知らない人の誘いに乗らない・知らない人の車に乗らない)

お‥おおごえでさけぶ
(危なかったら大声で叫ぶ・怖かったら大声で叫ぶ)

す‥すぐにげる
(人のいる所にすぐ逃げる・近くの家にすぐ逃げる)

し‥しらせる
(周りの大人にすぐ知らせる)

■もう一歩踏み込もう!「イカのおすし」をさらに詳しく

「イカのおすし」は大変シンプルで憶えやすい教えで、親子での確認もしやすいですが、さらに突っ込んだ説明も必要かもしれません。たとえば、「知らない人についていかない」について。子どもは最初知らない人にはちゃんと警戒して、そんなに簡単にはついていかないのです。けれども相手は手を変え品を変え「今、お父さんが事故にあって病院にいるよ」「ゲームソフトのフリマをやっているよ。◯◯小学校の子がたくさんいたよ」など、子供から平常心を奪います。こんなパターンの誘いがある、ということを、親が思いつく限り教えてあげましょう。

うちの子には、「ママの知り合いだよ」と近づいてくる人がいたら「ママの電話番号言ってみて」「ママに電話してみて」と言うようにしています。「警戒心が強い子だ」と相手に思わせるだけでも、一定の効果はあると思います。

■具体的な安心を

ただ親子であまりに心配しすぎるのもよくないと思っています。必要以上の心配は、漠然とした不安に変わります。

そこで通学路に関しては、実際の登下校の時間に娘と一緒に歩いてみました。そして「この道は大きくて人通りが多いから大丈夫!」「もっと危ない道、長い距離を歩いている小学生はたくさんいるよ!」「この時間、ここのコンビニは開いてる、郵便局があるよ。スーパーはまだ開いていないけれど、準備の人が中にいるよ」など具体的な情報を教えました。怖いと思うことと、実際に危ないかどうかの間にはかなり隔たりがあります。

また逆に、自分の時代、あるいは上の子の時代に何もなかったから安全、と決めつけるのも危険です。かつては安全だった場所に死角が生まれているかもしれません。死角になる場所をチェックして通らないように教えることは、今の時代に必要な気がします。

■おわりに

アメリカでは小学生を一人で歩かせたり、電車通学させたりすることなんてあり得ないそうですし、日本もかつての日本とは変わってきています。社会や保護者の見守り方も早急に見直す必要があります。
人材確保が難しいならば、犯罪を抑止する策として防犯カメラなど使えるものは使ってほしいと思います。

ライター:yuki