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働くママを悩ませる「保育園症候群」とは?

※2018年1月時点の情報です。

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仕事に復帰したママの皆さん、日々仕事に行けていますか? 入園以来、病気続きで想像以上に大変! というご家庭も多いかもしれませんね。我が家の二人の子どもたちも「女の子は丈夫」とか「第二子はあまり病気をもらってこないよ~」なんていう周囲のママたちの証言をよそに、しっかり二人とも年間30日ぐらい保育園をお休みしました。

特にわが家は保育園の激戦区に住んでいることもあり、二人とも0歳児クラスからの入園だったこともお休みが増えた理由でしょう。保育園1年目は小児科や耳鼻科に毎週のように通っていました。そんなある日、「うちの子、ちょっと弱くて……」なんて小児科の先生にボヤいたところ、「これね、保育園症候群だから。しょうがないね!」と言われたのです。

なんだ、それ?

知っていた?”保育園症候群”とは

沖縄県医師会によると、2歳未満の幼児が初めての集団生活を過ごす保育園に入園すると季節に関係なく感染症にかかったり、鼻水や咳が長引いたりすることがあるそうです。ただし、2歳を過ぎるころから感染症にかかる頻度も徐々に減り、感染症が流行する時期にしかかからないようになるのだとか。2歳までの感染症などにかかる経過を”保育園症候群”と呼ぶのだそうです。

保育園症候群の主な原因とは

保育園に通いだしたばかりの子どもはまださまざまなウイルスや細菌に対する免疫がついていないと考えられます。そのため、感染症などにかかりやすいということです。

また、集団生活をするため他の園児からウイルスや細菌をもらいやすい環境にいるのですね。

感染症が流行する季節でなくても保育園に通いだすと鼻水や咳が長引くことも

そういえば、我が子も保育園1年目は園で何か流行ったりしている訳でもないのに、原因不明の熱が出て、検査しても何も出てこないことがしょっちゅうでした。しかし、2歳児クラスの頃になると出勤前に「ま、まさか熱ないわよね……?」なんていう心配はほとんどなくなり、「園内で手足口病が流行!」という時期にだけお休みするぐらいに落ち着きました。「保育園症候群」の特徴はまさにこの「感染症流行期ではない」のにずっと鼻水が出ていたり、保育園をしばらく休むと症状が改善するといったことが特徴のようです。

保育園症候群の子どもをもつママの負担を軽くするためにできること

基本的には避けようのない保育園症候群ですが、我が家が第2子のときに少しでも軽減するために気を付けていたことをご紹介します。

保育園に行って鼻水が出ているようなら無理せず休養をとる

まずは、土日など仕事や保育園がお休みの日はしっかり休むこと。春から夏にかけての行楽シーズンはどうしてもおでかけしたくなりますが、少なくとも土日どちらかは休息の日として、お昼寝もしっかり自宅でするように心がけました。生活リズムも第1子のとき以上に気を付けているかもしれません。

”保育園症候群”について職場や周囲の理解を得る努力をする

2つ目は職場や周囲の理解を得ること。保育園症候群は期間限定のもの。私の場合は先輩ママがいて言わずもがなでしたが、働くママに理解のない職場こそ「こんなに休むのは今年だけなんです、来年はきっとお休みは減ります」ということを強調しておくといいと思います。我が家ではパパも子どもの体調不良でお休みしますが、職場の上司から「最近、子どもの休みが減ったな。成長したね」と言われたそうです。やっぱりパパや祖父母の手を借りて少しでもママの休みを減らせると気持ちも楽ですよね。

保育園でかかった風邪や長引く鼻水を軽く考えず早めの受診を

3つめはよく言われますが、早期の受診です。我が家には電動の鼻水吸い機もありますが、鼻水が3日ぐらい続いたら耳鼻科にかかっています。これは、中耳炎を予防するため。保育園症候群は中耳炎や副鼻腔炎などになりやすいのも特徴だそう。鼓膜が曇っているぐらいの段階で受診することで、つらい痛みや発熱に進行するのを防いでいます。
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また、私の勤務時間を延ばすようなときにはちょっとお金をかけてでも、ファミリーサポートさんを使って早めのお迎えを頼み、子どもの負担を減らす工夫も効果的でした。

「保育園症候群」を乗り越えた先の明るい未来のために

働くママを苦しめる「保育園症候群」。ちなみに我が子は当時のことをちっとも覚えていないそうで(そりゃそうだ)。私としては「あんなに大変だったのに!」となんだか今では笑い話のようになっています。そんな娘も今では毎日「お仕事がんばってね」と送り出してくれています。保育園症候群になるのは、お話しもできない小さな頃。もちろん仕事を辞めるという選択肢がないわけではないでしょう。でももし悩んでいるようなら保育園の先輩ママたちに乗り越え方を聞いてみてもいいかもしれません。「保育園症候群」は一時的なものとされています。まだ幼い子どもが集団生活に慣れるためには大人よりも長い時間が必要です。そのことをママも理解し、職場の人たちに話すことで理解が得られやすくなるのではないでしょうか。

参考:沖縄県医師会

文・犬山柴子 イラスト・金のヒヨコ
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