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抱っこ魔な上の子の赤ちゃん返り。産まれたての赤ちゃんの抱っこはどうする?未熟児からでも使える抱っこひも体験レポート

■育児グッズにおいて「長く使える」は諸刃の剣だったりします。

新生児期から使えるAB型ベビーカー。長く使いたいからと買ったはずなのに、子どもが成長してくるとその大きさからどうしても邪魔になり、結局持ち運びしやすいバギーに買い替えたり。

チャイルドシート。値が張るものだけに、乳児期から幼児期まで使えるタイプを買ったはずなのに、自分で自由に動けるようになった子どもが暴れてシートベルトを着けづらくなったので、幼児専用シートに切り替えたり。

オムツ外れまで使えるワンサイズ布おむつカバーを買ったけど、ねんねの頃は布が余ってお尻がもこもこ過ぎるので寝返りがしづらそうで、やっと大きくなったら何百回何千回とつけ外ししているうちにスナップが弱ってしまい、オムツ外れまであと少しと言うところでおむつカバーを買い足したり。

よくある話です。

そもそも生まれたての身動き一つまともに取れない赤ちゃんから走り回れるようになる幼児期まで同じもので済まそうとすることに無理があるのか、便利なはずの育児グッズがいつの時期でも多少の使いづらさがつきまとうのが、「長く使える」の落とし穴だったりします。

結局買い替えたり買い足したりして無駄になってしまうなら、その時々の成長においてピンポイントに使える物を買うほうが便利で安上がりなこともあります。

育児する上でマストアイテムである抱っこひもにおいて、我が家では抱っこひも難民に陥りました。

貰いものの旧式横抱きで新生児期からも使える抱っこひもに始まり、持ち運びしやすいタイプ、カバンに入るタイプ、色々試しましたが、結局本命は王道エルゴベビーに落ち着きました。

肩と腰で支えるので負荷が分散しやすくとにかく楽なことに特化していて、持ち運びのわずらわしさを加味しても、”抱っこ命”の娘の需要と抱っこの度にギシギシときしむ私の膝の供給とがベストマッチしたことが理由です。

最近では国内メーカーからも、日本人の体形に合った抱っこひもが発売されていて、平均的身長の方ならそちらのほうが人気があります。

私の身長は165センチ弱と決してずば抜けて大きいほうではないのですが、身長180センチほどある主人も頻繁に子どもを抱っこする機会があることから、出先で抱っこ班を交代することになっても簡単な調整で抱っこひもを共有したいと思い、海外メーカーのエルゴベビーを選択しました。

さて、抱っこマストな長女が2歳半の時、我が家に第2子が誕生しました。

首も座らないのに縦抱きを要求して泣き続けた長女の新生児期、結局貰いものの横抱き抱っこひもは日の目を見ることなく押し入れの肥やしになったのですが、生まれたばかりの第2子は家の事情から退院翌日から外出する運命にありました。本来なら生後1か月ほど経ってから、少しづつ外気に慣らしていくものなのですが(1日5分とか)…。

赤ちゃん返り対策もあり、やはり上の子の生活が中心です。でも、横抱き抱っこひもは上の子がいては使いづらい。

基本、下の子はベビーカーでいいじゃないか。

でも産まれてきた子も抱っこ魔だったら…。

動きが活発な長女。外出中抱っこに飽きて降りた瞬間、走り出してしまったら…、ベビーカーを持って追いかけられるのか?

外ならいいけど、家の中ではどうする?

産まれた時から一心同体のように過ごした娘。最近になって抱っこだけではなくおんぶでも過ごせるようになってきたものの、赤ちゃんが産まれたからといって急に自分の定位置である母のフロントを手放すとは思えない。

 

ひとりはおんぶ、ひとりは抱っこ。もしくは、
ひとりは抱っこ、ひとりは小脇に抱えて。
とはいえ新生児おんぶなど怖すぎてありえない。

 

第2子を迎える前からインターネットにかじりついて悶々と抱っこについて考える妊婦。

 

これは…、抱っこひもダブル使いしかない。

肩ひも合計4本、腰ベルト合計2本、やっぱり無理があるわなぁ。

・・・そして、ついにダブル抱っこを可能にするアイテムを発見しました。

BobaWrap

5メートルほどの1枚布でぐるぐるとママと赤ちゃんを一緒に包み込んで使うのですが、95%コットンでできた伸縮性のある布なので、柔らかいし赤ちゃんとのフィット感がたまらない。

布が当たっている部分全体で赤ちゃんの体重をを支えるので、圧が分散されて抱っこしていることを忘れるほど軽いです。しかもメーカーによると、使用時間を気にせず新生児でも1日中使えるとのこと。新生児抱き用の付属品(インファントインサート)を使用したエルゴベビーが2時間以下の使用を推奨していることを考えると、赤ちゃんへの負担がずっと少ないことも納得できます。

しかも伸縮性に富んでいるので、エルゴベビーだと気になる抱っこひも使用時のガサガサ感もなく、家事が比較的しやすい。(本来、赤ちゃんが新生児ならママも産褥期。ふたりめ・里帰りせずなどの条件が重なり、やむを得ず家事をする時でも、無理は禁物です)

ただ、我が家の第2子が誕生したのは夏真っ盛り。5メートルもの一枚布で体温の高い赤ちゃんと密着しているだけに、当然暑いです。夏なので仕方がないといえば仕方がないのですが、個人的にはインファントインサートをつけたエルゴベビーより、こちらのボバラップのほうが通気性が優れていて赤ちゃんの汗の量は少ないように思いました。

赤ちゃんと自分の服装を極力薄着にすれば、対応できる程度かという感じです。ネットに入れて洗濯機でジャブジャブ洗えるのも夏にはうってつけでした。

心地良さに特化したこのボバラップ。つける人や赤ちゃんの体形は問わないので主人も使うのですが、布とのフィット感や母や父の心臓の音が聞こえるポジショニングがよほど心地よいのか、赤ちゃんはとにかくよく寝ました。ふたりめは良く寝るというけど、たまにうっすらと目を開けて見上げるものの、再び夢の中です。いつ起きるんだ。

もちろんデメリットもあります。

・抱っこ以外できない。よって完全に首が据わって生後6か月以上になったら、家事をするには本命抱っこひもでのおんぶに切り替えたりします。(エルゴベビーはおんぶできる条件として、首が完全に座っていること、生後6か月以上、体重は7.8㎏以上などとしています。)

・メーカーによると20㎏の子どもでテストして特に問題はなかった、とのことですが、当時12㎏の娘を長時間抱っこしていたら布が伸てずり下がってきてしまいました。着け方に問題があるのだと思うので、慣れるまでは大変かもしれません。(生後1年までが理想的に使える期間、とメーカーからも)

・一枚布を巻き付けて使うので、外で装着しようにも布の端が地面についてしまう為室内で着けるか、着けたら一日中つけっぱなしになります。(生地が柔らかいのでつけっぱなしでもさほど気にはなりませんが)

で、問題のダブル抱っこですが、ひとつの抱っこひもに2歳児と新生児を入れることは当然不可能なわけで、(生後2か月くらいまでの双子なら、二人同時に抱っこできるそうです)ボバラップに赤ちゃんを入れて、エルゴベビーで上の子をおんぶ、というのが現実でした。

上の子がおんぶではなく抱っこを要求した場合、ボバラップで抱っこした赤ちゃんはそのままで、抱っこひもなしで上の子を腰抱きをして「お母さんが頑張れるところまででえぇかな?」とお伺いを立てたら納得してくれることが多く、パンパンのお腹を抱えてインターネットでダブル抱っこひもを探し回った下の子妊娠中の私の苦労は、特に必要なかったようです。

正直首がまだグラグラする新生児の赤ちゃんを抱っこひもで抱っこするのは怖いのですが、第2子を迎えるとなると上の子の生活もあり、せざるを得ないことも多いですよね。

我が家の上の子の出生体重が2500gと少なかったこともあり(一般的に出生体重2500㎏未満は低体重児と言われ特別なケアが必要になることがあります。個人差はありますが、我が家の第1子第2子は正期産であったこと、哺乳力等体調面においてその時点で問題が見られなかったことから、低体重児と診断はされませんでした。個人差が大きいことですので、体重だけに囚われず医師の診断仰ぐのが一番かと思います。現在二人とも特別な問題は指摘されていません。)、第2子も少なく生まれて来る可能性は高く、首すわり前の赤ちゃん抱っこの定番であるエルゴベビーのインファントインサートは使えない(3.2㎏以上5.5㎏以下が使用条件)かもしれない。実際産まれた第2子も上の子と同じくらい小さかったので、未熟児でも抱っこできるこのボバラップは私にとっては救世主でした。

エルゴベビーでのおんぶとの併用で上の子の抱っこ要求にも応えられて、第2子誕生から9か月経った今では赤ちゃん返りもすっかりなくなり、家事で忙しい時は私に代わって下の子をあやしてくれる頼もしい姉になりました。(もちろん個人差は大きいです。産後の母体にも影響するので、本来なら抱っことおんぶ併用もおすすめできません。あくまで無理は禁物ですから。そこまでしなくても上の子の赤ちゃん返りに対応することはできたはずです)

「二人目だから慣れたでしょ?」とよく聞かれます。はい、確かに手の抜きどころはたくさん覚えました。

でも子どもの個性も人それぞれ。まだまだあたふたしていっぱいいっぱいになることも多いです。

髪を振り乱して適当に選んだボロボロの服で外出してしまい、綺麗に身支度した若くて綺麗なお姉さんとすれ違って自己嫌悪に陥るようなこともありますが、抱っこひもから私を見上げて生えたての歯をのぞかせながら笑う下の子や「おかーしゃん、だっこしてーー!」絶叫する上の子の必死な顔を見ているとたまらなく可愛くて、「もう一人欲しいぁ」宝くじでも当たらなければ実現不可能なことを思ってしまいます。

子ども達が抱っこさせてくれるのも今だけ。いっぱいいっぱい抱っこしながら、子育ての醍醐味を味わいたいと思います。

 

文・桃山順子