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父と息子の絆に胸熱!「あと一歩」の背中を押す感動ムービー

みずみずしさの中にもときおり憂いを感じさせるような、圧倒的な存在感で注目を集める若手俳優・村上虹郎さん。今CMなどでも引っ張りがこの彼が、ヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」のMummy-Dさんと共演したWEBムービー「Dear Father」が先日公開されました。

Mummy-Dさんは日本のヒップホップシーンを牽引するラッパーであり、プロデューサーとしても活躍するカリスマ的な存在です。意外な顔合わせだけでも興味を引く上、内容自体もインパクトが大。海外留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」のプロモーションの一環として制作されたムービーなのですが、本テーマはもちろんのこと父と息子の絆をリアルに描いた物語に引き込まれます。

■理想と現実を語るリアルな会話に引き込まれる

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登場するのは町工場を経営する父親(Mummy-Dさん)と、そのあとを継ぐため地元の工業大学への進学を決めた息子(村上さん)。父親の期待に応えたいと選んだ進路でしたが、じつは息子には建築家になるためニューヨークへ留学したいという夢がありました。大学受験前日、父親が働く工場を訪れた息子。ついに秘めていた胸の内を吐露する瞬間がやってきます──。

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「工場を継いでほしいけれど、同じ苦労はさせたくない」という気持ちで葛藤する父親と、「親の気持ちを察することはできるけれど、自分なりの挑戦をしてみたい」と葛藤する息子と。互いの気持ちをぶつけ合い、理解し合っていくシーンで用いられるのが「ラップ」です。

それまで普通に話していたふたりが突然「ラップ」で会話を始めるため意表を突かれますが、リアルなリリック(歌詞)とそこに込められた熱量の高さに一気に心をつかまれます。とくに中盤、次第にスピードアップしてたたみかけられるように放たれる父親の本音には、同じ親として気持ちを重ねるママも多いのではないでしょうか。

■文部科学省制作「トビタテ!留学JAPAN」プロモーション

驚くのは、これが文部科学省による制作ということ。「トビタテ!留学JAPAN」は将来の日本を担う志ある学生が、海外留学に一歩踏み出す気運を醸成することを目的に始まったキャンペーン。学生が自分だけで決心し実行するにはハードルの高い留学ですが、このムービーは学生の背中を後押しするだけでなく、保護者をはじめとする日本社会全体の留学に対する理解を深めてもらう意図もあるそうです。

私生活でもふたりのお子さんを持つMummy-Dさんは、若い世代を応援したいという気持ちもあり出演を快諾したそう。息子のラップ部分の作詞は、不安や迷いの多かった10代の頃の自分を思い出して書いたのだとか。
ラップ初挑戦だったという村上さんは、「親父や母親に対して抱く感情は僕自身にも身に覚えがあったので、素直に演じることができました」とコメントしています。

留学を視野に入れている家庭はもちろん、「まだまだ先の未来だから」「うちにはそんな余裕がないから、遠い話だな」と思う人にもかならずグッとくるものがあるムービーです。5分ちょっとの物語ですが、1本の短編映画を観終えたときのようなすがすがしい気持ちになれるはず。ぜひチェックしてみてください。

ライター・鈴木麻子