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アニメ「サザエさん」のタラちゃんにはイヤイヤ期はないのか?

■「サザエさん」を観た後の憂鬱な気分は、「サザエさん症候群」というそうです。

そのまんまやん!

それはさておき、

日曜日を締めくくるアニメ「サザエさん」は、休日が終わってしまうことへそこはかとなく寂しさを感じさせます。しかし同時に、ほのぼのとした昔ながらの家族の姿に癒されるひと時でもあります。

核家族で暮らしていてハードワーカーの夫が寝に帰ってくるだけの日々が続くと、子どもたちと私だけで過ごす日もそれに比例して多くなり、サザエさん一家のような大家族に憧れることがあります。

小さなちゃぶ台を囲んで家族の笑顔での会話が弾みます。

ねえねえパパ、今日は〇〇(子ども)、こんなことできたんだよ。

へぇ、すごいなあ。〇〇は天才だなぁ。

△△(同子ども)も頑張ったよ!

そうかそうか、△△は頑張り屋さんだもんなぁ。

ねぇママ、今日はみーんなでねんねしたーい。

ジイジとバアバもー?えー?お布団お部屋に入るかなぁ?旅館みたいで楽しそうだねー。

……妄想です。

第一回の放送から46年。「サザエさん」がご長寿番組であるのも、いつまでも変わらない昔ながらの家族に、安心する気持ちが多くの人にあるからでしょうか。

ですがふと思うのです。主人公サザエさんとその伴侶マスオさんの一粒種であるタラちゃんは、うちの娘と同じ3歳。ですます調の言葉を巧みに駆使し、その愛くるしい笑顔で大家族のマスコットと化しているタラちゃんですが、3歳児といえば世にいう「魔の2歳児・悪魔の3歳児」の悪魔のはずでは…?子供の成長は人それぞれだとしても、3歳児があんなに素直だなんて不自然ではないか。

うちの3歳児など、毎日「うんちー!」「おしっこー!」連呼して爆笑していますけど。(これも成長の一過程。うんち・おしっこがあまり響きのいいものではないと気づき始めたのが嬉しいようです。だとしても食事中に連呼するのはやめて欲しい)

ということで、タラちゃんにイヤイヤ期はなかったのか?調べてみたところ、YOUTUBEで見つけました。

窓に落書きして母であるサザエさんに怒られるものの、逃走。案の定捕まり納屋に閉じ込められると(現代でやったら児童相談所に通報されます)これでもかというほど扉を叩きまくった後、衝撃の捨て台詞を吐きます。

「開けろー!子供をいじめんなー!」

なんや、普通の3歳児やん。
むしろうちの子よりひどいわ。(ほっと一安心)

1970年の放送当時の時代背景を考慮すれば、タラちゃんの捨て台詞もサザエさんのお仕置きも、ごくごく普通。子どもがいる家庭では日常茶飯事だったでしょう。

時代が変わると子育ての常識も子どもの様子も、ずいぶん変わるものですね。

時代とともに登場人物の性格を少しずつ変えていっているからこそ、サザエさんがご長寿番組として放送されているのかもしれません。

文・桃山順子